■電気料金、大幅値上げへ!!■
~電気料金制度改正の動向 その4~
この4月から大幅値上げとなる、電気料金。しかし、その一方で電気料金制度改正に向けて、議論も進められています。同制度改正によって、今回の値上げ幅が固定化されるだけでなく、一層値上げされる可能性も考えられます。制度改正は東京電力の電気料金だけでなく、大手電力各社の電気料金に影響を及ぼします。そこで本シリーズ最後となる今回は、2月3日に公開された「電気料金制度・運用の見直しに係る有識者会議報告書(案)」の気になるポイントに引き続き着目したいと思います。
◎電気料金制度・運用の見直しに係る有識者会議報告書(案)
今回注目する報告書は、資源エネルギー庁(経済産業省)が設置した経済産業省電気料金制度・運用の見直しに係る有識者会議によってまとめられました。同報告書の内容が、今後の電気料金制度の改正に向けた骨子になる可能性が高いと考えられます。報告書は、2012年2月3日の第5回会議で報告書(案)として提示されました。
※同会議の配布資料や議事要旨などは、以下のURLで確認できます。
電気料金制度・運用の見直しに係る有識者会議報告書(案)
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/denkiryoukin/005_haifu.html
■ポイント(2)原価算定期間
一般電気事業者の料金改定が概ね2年ごとに実施されてきたこと、一般的な企業の中期経営計画が3年であること等を踏まえ、認可時については3年を原則。届出時は、自主的な経営効率化努力を料金に迅速に反映する観点から、より柔軟に設定。
■電気料金への影響■
電気料金の算定根拠となる原価。この原価を算定するための期間が延長されました。3年間と長期間です。気になるのは、今後この3年が適用された場合、現在の火力発電所の稼動率が高い状況下で、原価が算定される可能性が高いと考えられます。原価の上昇は、電気料金の値上げに直結します。
■ポイント(3)電源構成変動への対応
原価算定期間の複数年化を踏まえ、原価算定期間内に電源構成が原子力発電の稼働状況等により大きく変動した場合には、料金値上げの認可を経ていることを条件に電源構成による原価の変動分のみを料金に反映させる改定を認める。
■電気料金への影響■
やはり、発電比率の変更にあわせて電気料金の値上げを申請できる制度が導入される模様です。今後、原子力発電所の再稼動が無く、火力発電所への依存率がさらに高まれば、燃料費の増加分がそのままダイレクトに電気料金に反映されることになります。さらなる値上げの可能性が高まりました。
いかがでしょうか。電気料金制度改正の背景を、ご理解いただけたでしょうか。
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次回から新シリーズがスタートします。ご期待ください。
2月 22, 2012 ■電気料金、大幅値上げへ!!■ | Permalink


