■2013年、国内排出量取引制度導入へ■
~国内排出量取引制度を巡る最新動向 その12~
年間、1万トン以上のCO2を排出する約4,000の事業所に対して排出上限を設定するなど、
2013年度の制度開始に向けて、制度の詳細が具体化しつつある国内排出量取引制度。同制度のいわばお手本となっているのが、EUの排出量取引制度「EU-ETS」です。
先行するEUだけでなく、いま各国で制度導入が着々と進められているいますが、そこには共通の大きな目標があります。各国が連携してCO2を制限できる、国際的な炭素市場の形成です。
そこで今回は、日本の環境省が動向を重視しているアメリカ・カナダの、排出量取引制度の最新動向を解説します。
■アメリカ・カナダでの排出量取引制度
◎制度開始/2009年1月
◎制度概要/発電所を対象としたキャップ&トレード型の排出量取引制度
◎規制対象/ニューヨーク州等、米国北東部10州が参加
◎削減目標/2009年~2014年±0。2018年は-10%
◎排出枠/ほぼすべての排出枠をオークションで配分
アメリカとカナダで、原子力発電所の増設を推進させる観点からも、極めて重要な制度と考えられいます。2009年から、すでにスタートしています。日本と同様に、両国の中でCO2を最も排出している発電所を第一の規制対象として、CO2排出量の少ない原子力発電所へのシフトを一気に推し進めたい意向です。
■アメリカ州政府での排出量取引制度
◎WCI(西部気候イニシアチブ)
※カリフォルニア州をはじめ、米国西部7州及びカナダ4州が参加
※2010年7月、キャップ&トレード型の排出量取引制度の詳細設計を公表
※2020年までに2005年比15%削減の削減目標を設定
◎MGGRA(中西部地域温室効果ガス削減アコード)
※イリノイ州等、米国中西部6州及びカナダ1州が参加
※2010年5月、キャップ&トレード型の排出量取引制度のモデルルールを公表
※2020年までに2005年比20%削減、2050年までに2005年比80%削減の削減目標を設定
州政府とはいえ、カリフォルニア州の人口は約3,700万人。日本の総人口の約3分の1となります。複数の州が連携して排出量取引制度をスタートさせることは、実質的に国家規模に匹敵すると言っても過言ではありません。WCIもMGGRAも、近年中に制度が導入される可能性が高いと考えられます。
いかがでしょうか。国内排出量取引制度のポイントをご理解いただけたでしょうか。
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次回も引き続き、「2013年、国内排出量取引制度導入へ」をお届けします。
12月 22, 2010 ■2013年、国内排出量取引制度導入へ■ | Permalink | コメント (0)


