■内部統制報告制度、2年目を読み解く■
~日本公認会計士協会「平成21年3月期の内部統制監査に関するアンケート調査結果」に注目 その8~
現在の内部統制の課題と監査法人のホンネが分かる、「平成21年3月期の内部統制監査に関するアンケート調査結果」。昨年末に日本公認会計士協会から公表された同調査結果に、今回も引き続き注目したいと思います。
さて、第8回目の今回は、アンケート「Q8」に着目します。
●Q8-1/選択設問●
経営者との協議では主にどのような事項を協議しましたか。(複数選択可)
■監査責任者のホンネ(3)試される経営者のノウハウ■
回答数から、TOP3を抽出しました。
第1位:評価作業の進捗状況について…(67.2%)
第2位:評価範囲について…(59.5%)
第3位:評価手続の方法について…(42.6%)
Q8回答のTOP3が、「進捗状況」「評価範囲」「手続きの方法」となっています。内部統制監査コスト削減のためには、これらの協議の段階で、経営者が主導権を握れるかが問題です。社内の統制環境の実効性を立証できるセキュリティレポートをベースにしながら、円滑に協議を進めることができれば、監査業務を着実に削減できると考えられます。監査法人への依存体質から脱却するためにも、システム管理部から経営層への的確なフォローがますます重要となります。ムダを削減し、経営コストを圧縮し、そして成長分野へ理想的なコスト配分を図るためにも、システム管理部のさらなる活躍が欠かせません。
●Q8-2/記述設問●
前問で選択項目7(その他)を選択した場合には、その内容をご記入ください。
■監査責任者のホンネ(4)コスト削減のポイント■
やはり記述設問は違います。2年目、3年目の内部統制監査コスト削減のポイントが隠されています。
◎監査方法、監査範囲、進捗状況、結果、来年度に向けての課題など全般的な事項について
◎内部統制の構築や評価の体制について
◎全社的な内部統制について
◎ITに関わる戦略や評価について
◎海外を含む子会社の状況等について
◎不備の内容やその改善策について
◎あくまでも法令が求めるから対応しているという域を出なかった
Q8回答の「その他」に関する記述回答の中には、「内部統制の構築や評価の体制」「ITに関わる戦略や評価」「不備の内容やその改善策」などが含まれています。これらの協議を円滑に進める上で、やはりシステム管理部のサポートの重要性を感じます。的確なサポートができている企業は、2年目、3年目と確実に内部統制監査コストを削減できるでしょう。その反面、的確なサポートができていない企業は、内部統制監査コストを一向に削減できない状況にあるのではないでしょうか。
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次回も引き続き、「内部統制報告制度、2年目を読み解く」をお届けします。
3月 18, 2010 内部統制報告制度、2年目を読み解く | Permalink


