■グリーンITを正しく読むために■
グリーンITの背景(56)
~環境省「温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン」に注目 その2~
前回は、環境省から発表された「温室効果ガス2050年80%削減のためのビジョン」をグリーンITの視点から分析し、日本企業への影響などについて考えてみました。今回も引き続きこのビジョンを取り上げ、注目のポイントを解説いたします。
■ビジョン最大の注目ポイント:80%削減のための主な政策手法
今回のビジョンの中で、日本企業のグリーンITに極めて大きな影響を与える可能性を感じるのが、P9の「80%削減のための主な政策手法」です。この中には、非常に重要な3つの政策が含まれています。
◎政策(1):国内排出量取引制度
ビジョンには、「大規模排出事業者を対象に、排出枠を設定」と明記されています。つまり、CO2を大量に排出する企業は、一定値以上の排出量に関して、排出量取引で購入する必要が出てきます。CO2の有料化です。生産工場などを持つ企業だけでなく、大量のPCやサーバを使用している企業も省エネ対策が必要です。
◎政策(2):環境税を含む税制のグリーン化
「税制にCO2排出量に応じた考え方を導入」と明記されています。炭素に価格を付け、CO2排出量に着目した課税方式です。家庭やオフィスを対象に、消費電力に合わせて課税額が増えるシステムです。消費電力が高ければ、企業として支払う税金も高くなります。TCO圧縮の観点からも省エネを進め、企業で排出されるCO2を一刻も早くピークアウトさせることが重要です。
◎政策(3):環境金融
「環境格付け融資、エコファンドへの支援、投資家に対する的確な環境情報の提供等を通じ、巨額の個人金融資産等を環境分野に誘導」と明記されています。環境金融の進展によって、早期にCO2排出量のピークアウトに成功し計画的に削減に取り組む企業に対して、積極的に融資が行われる可能性が高いと考えられます。中小企業を含め、全ての日本企業が省エネに積極的に取り組む社会構造の形成を目指しています。
いかがでしょうか。環境省のビジョンからも、これからのグリーンIT、そして省エネの重要性を感じ取っていただけるのではないでしょうか。
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次回も引き続き、グリーンITの背景をお届けします。
9月 28, 2009 グリーンITを正しく読むために | Permalink


