公認会計士は、J-SOX監査でココを聞いてくる
公認会計士が考える、「業務処理統制」と「全般統制」その2
今後、監査人である公認会計士との定期協議を、よりスムーズに進めていくために「会計士の視点」を解説している本シリーズ。今回は、公認会計士が考える重要な2つの概念に関して解説することにしましょう。万一、システム管理者のみなさんの現在の認識と差異があった場合は、要注意。監査人と協同で健全な企業風土を築いていくためにも、ぜひ公認会計士を深く理解することに努めてください。
今回は、前回の後編として公認会計士が考える「全般統制」についてご紹介します。
■公認会計士が考える全般統制
(1)全般統制の定義
ITを利用した業務処理統制が継続的に運用され、統制効果を確実に果たすことをサポートする仕組みを指します。つまりITでの円滑、かつ正確な業務をサポートするIT基盤です。
(2)統制対象となるIT基盤
公認会計士は具体的にどのようなIT基盤を統制対象と捕らえるのでしょうか。具体的には次の4点が対象となります。
◎プログラム開発
◎プログラム変更
◎システム運用・管理
◎プログラムおよびシステムへのアクセス管理
(3)全般統制の有効性チェックポイント
中でもシステム管理者のみなさんの職務に直結する、システム運用管理に関するチェックポイントを例示します。これらのポイントを中心に、公認会計士は全般統制の有効性を判断すると考えられます。ぜひ定期協議の前に、現状の全般統制の有効性をチェックしてください。
●システム運用業務に関する統制ポイント
- オペレータによる手動、または自動実行ツールなどによるプログラムの運用手順が確立、実行されている。
- システム上でエラー、不正が発生した場合、再処理方法を含めた対応手順が自動化を含め確立、実行されている。
- 部署別、業務別など、点在するLANの管理方法が確立、実行されている。
- クライアントPCのユーザに対する遠隔管理・サポートなどの体制が確立、実行されている。
- 企業外部からのインターネットなどを利用したデータ入力に対して、不正・誤謬の防止策が確立、実行されている。
●セキュリティに関する統制ポイント
- ID、パスワードなどによる理論的なアクセス管理が実施されている。
- システム管理室への入室制限を行っている。
- クライアントPCのセキュリティ環境は、セキュリティポリシを遵守している。
- システム、ネットワーク、クライアントPCにおいて、ハッキング対策およびウイルス対策を実施している。
- セキュリティに関して、定期的に社員教育を実施している。
●監視活動ポイント
- 定期的な内部監査結果をシステム改善に活用している。
- 内部監査の実施状況、問題点と改善状況を定期的に検討している。
- システム運用管理を外部に委託している場合、委託先のサービスレベルに関して定期的に検証を行っている。
いかがでしょうか、公認会計士のJ-SOX監査のポイントをご理解いただけたでしょうか。なお、クオリティでは、今回ご紹介したポイントに即活用できる各ツールを幅広くご用意しています。詳細はテクノロジーサイトでご確認ください。
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6月 18, 2008 ■公認会計士は、J-SOX監査でココを聞いてくる■ | Permalink
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