■IT統制de会社法対策■
「内部統制システム構築の基本方針」新年度版作成に向けて 07
本シリーズでは、会社法とその実務ガイドラインにあたる会社法施行規則の中で、特に内部統制に関連する表記部分をピックアップしています。今回も引き続き、「◎会社法施行規則 第100条第1項第2号」に関する統制ポイントと、必要と考えられるIT統制に関して解説を進めたいと思います。
◎会社法施行規則 第100条第1項第2号
損失の危険の管理に関する規程その他の体制
1.個人情報保護法
2.不正アクセス防止法
3.著作権法対策
4.不正競争防止法
今週は不正アクセス防止法、著作権法、不正競争防止法の3つについて解説します。
2.不正アクセス防止法
例えば、基幹サーバアクセス用のIDやパスワードが不正流出し、第三者によって不正に活用された場合、不正アクセス防止法に抵触します。具体的に、下記のようなケースを想定し、またIT統制を導入することが重要です。
■想定ケース①/複数の社員によってID・パスワードを共有
↓
■ IT統制①/クライアントPC脆弱性監査
■想定ケース②/ID・パスワードの外部への不正流出
↓
■IT統制②/不正PCのインターネット接続強制遮断
■想定ケース③/コンピュータウィルス感染によるWinnyを介した情報漏洩
↓
■IT統制③/ソフトウェア利用状況の記録と定期分析
■想定ケース④/未許可サイトへの不正アクセス
↓
■IT統制④/Webサイトへのアクセス制御
■想定ケース⑤/未認可プログラムによるハッキング行為
↓
■ IT統制⑤/社内のソフトウェア環境統一管理
■想定ケース⑥/個人情報関連ファイルをUSBメモリにコピーして持ち出し
↓
■IT統制⑥/外部記憶媒体へのデータコピー制御
3.著作権法対策
例えば、購入ライセンス以上の台数のクライアントPCで市販ソフトを利用した場合、著作権法に抵触します。
具体的に、下記のようなケースを想定し、またIT統制を導入することが重要です。
■想定ケース①/市販ソフトウェアを購入ライセンス数以上にクライアントPCにインストールして起動(利用)
↓
■ IT統制①/ソフトウェアのライセンス管理
■想定ケース②/市販ソフトウェアをCDやDVD、USBメモリに不正コピー
↓
■IT統制②/外部媒体へのデータコピー制御
■想定ケース③/不正入手した市販ソフトウェアをインストールして利用
↓
■IT統制③/利用禁止ソフトウェアの起動制御
■想定ケース⑤/Winnyなどでソフトウェアが不正流出
↓
■ IT統制⑤/ポリシ違反クライアントPCのインターネット接続強制遮断
■想定ケース⑥/Winnyなどで個人鑑賞用の音楽データを不正流出
↓
■IT統制⑥/ポリシ違反クライアントPCのインターネット接続強制遮断
■想定ケース⑦/Winnyなどで画像データを不正取得
↓
■IT統制⑦/ソフトウェア利用状況の記録と定期分析
4.不正競争防止法
例えば、クライアントから支給された機密データが外部へ流出した場合、不正競争防止法に抵触します。
具体的に、下記のようなケースを想定し、またIT統制を導入することが重要です。
■ 想定ケース①/Winnyなどで開発データが不正流出
↓
■ IT統制①/利用禁止ソフトウェアの起動制御
■想定ケース②/自宅作業用に開発データを持ち帰り、そのデータが自宅PCから漏洩
↓
■IT統制②/外部記憶媒体へのデータコピー制御
■想定ケース③/悪意を持った元社員が機密データを社外へ不正持ち出し
↓
■IT統制③/機密データ専用配信システム整備
■想定ケース④/開発委託先のクライアントPCから機密データが漏洩
↓
■IT統制④/自社、協力会社、委託先までを含めたファイルアクセス制御
■想定ケース⑤/リース返却PCから開発データが漏洩
↓
■ IT統制⑤/HD内データ完全消去管理体制整備
■想定ケース⑥/Winnyなどで他社の機密データを不正取得
↓
■IT統制⑥/利用禁止ソフトウェアの起動制御
いかがでしょうか、IT統制のポイントをご理解いただけたでしょうか。
なお、クオリティでは、今回ご紹介したIT統制に即活用できる各ツールを幅広くご用意しています。詳細はテクノロジーサイトでご確認ください。
Dr.QがITサプリをお届けしました。 次回もお楽しみに。
なお、現在クオリティでは、今回ご紹介した「システム管理基準の管理項目と統制目標の対応」をベースに「内部統制チェックテスト2」を公開しています。質問に答えることで、御社のIT 統制の到達度をチェックできます。ぜひトライしてください。


11月 7, 2007 ■IT統制de会社法対策■ | Permalink
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