■SOX法時代のセキュリティ体制へ■
徹底解説!! 財務報告に係わるIT統制ガイダンス
その19
今度はスーパーマーケット。先日、某スーパーマーケットのカード会員情報約2万件が、インターネット上へ流出してしまいました。流出の経緯は、末端の個人事業者のPCのウイルス感染。結果、PC内の「Share」を通じてデータが流出してしまったようです。
さて、このようなリスクを予見し、未然に防止するのが内部統制の大きな役割のひとつです。とは言え、単に個人情報保護法を遵守するという1つの目的を達成するためにも、ウイルス対策やP2Pソフト対策、そして外部委託先統制まで、実は相当数の対策が必要になることが分かります。
そんな内部統制システム構築の実務ガイドとして非常に有効的なのが、経済産業省からリリースされた「システム管理基準 追補版(財務報告に係るIT統制ガイダンス)」(※以下、追補版)です。そこで本シリーズでは、追補版のポイントを一つ一つ分かりやすく解説しています。
今回も引き続き、追補版の付録として巻末に掲載され、システム強化ポイントの例示も豊富な「付録2.システム管理基準の統制目標」に注目して連載を行なっています。(「付録2.システム管理基準の統制目標」は追補版PDFの99ページに掲載されています)
今回は、運用業務/ネットワーク管理に関する管理項目と、その趣意、つまり目的に着目したいと思います。趣旨から、システム強化ポイントを具体的に解説しましょう。
および想定されるシステム強化ポイント
■運用業務/ネットワークア管理■
ネットワーク管理では、6つのポイントが取り上げられていますが、このうち統制趣旨が明確でシステムの強化ポイントが分かりやすい、(1)(2)(3)(5)の4項目に注目したいと思います。まず今週は(1)についてご紹介しましょう。
(1)ネットワーク管理ルールを定め、遵守すること。
◎趣旨(目的)
ネットワークの正常かつ効率的な稼働のため、ネットワーク管理ルールを定め、遵守する必要がある。
↓↓↓↓↓↓↓↓
◎システム強化ポイント
単なる文書化と配布ではなく、管理ルールの運用管理と遵守をITで実行する必要があります。これこそ、まさにIT統制です。例えば、ネットワーク管理ルールの中に「ウイルス対策ソフトの定義ファイルに更新漏れのあるセキュリティポリシ違反のPCは基幹ネットワークに接続しないこと。」という内容があれば、万一セキュリティポリシ違反PCが接続された場合に自動検知して、接続を拒否できるネットワーク監査機能を整備する必要があります。
いかがでしょうか、今後のシステム強化ポイントがクリアになったでしょうか。クオリティでは、これらシステム強化に即活用できるツールをご用意しています。ぜひテクノロジーサイトでご確認ください。Dr.QがITサプリをお届けしました。次回も引き続き「システム管理基準の管理項目と統制目標の対応」を解説します。
なお、現在クオリティでは、今回ご紹介した「システム管理基準の管理項目と統制目標の対応」をベースに「内部統制チェックテスト2」を公開しています。質問に答えることで、御社のIT統制の到達度をチェックできます。ぜひトライしてください。


6月 27, 2007 徹底解説!! 財務報告に係わるIT統制ガイダンス | Permalink | トラックバック (0)


